After Effectsで火山の噴火を表現しよう!
ここ一週間は、家業の手伝いに忙しくて全然就活がはかどらないという事態でした。社内(ていうかバイトですが)でAfter Effectsをまともに扱えるのが俺だけなので、こっちの都合にお構いなしに、ちょっと複雑なカットがあると全部俺に廻ってくるというシステムになってます。っていうか親父、この二年でウチの芝居にデジタル処理は結構欠かせないものになったと(我ながら)思うんだけど、俺が他所に就職したらどうするつもりなんだろう。今は俺が学生だから好き勝手に使えてますが。
…今回は外部の劇団の仕事だったんですが、以前俺が参加した芝居を観て気に入ってくれたそこの演出さんが、親父に『ぜひ息子さんにお願いします』と指名して来たという仕事なので、俺としても(就活中とはいえ)適当なアガリで済ますわけにもいかず、連日親父と徹夜で作業していましたという。仕事の方は、今朝早くに完成して親父が上演国の中国に持っていきました。で、今回担当した4,5カットは結構悪くない出来だったと思うので、備忘録がてらメイキングでもやってみようかなと思います。それでは2インチの筆をご用意ください。
完成動画『火山』
まずは『火山の噴火』というお題で。とりあえず完成動画を。児童演劇のカタストロフシーンという事なので、インパクト重視で。
(一部素材が黒塗りです。)
ぬう、なんかYouTubeで観ると微妙な気が。やはりQuickTimeで上げるべきだったろうか。まあその辺含めて実験なので。
構想
溶岩のセットアップ
- AfterEffectsで液体の表現と言ったらやっぱりCC Mr.Mercuryエフェクト。
- Mercuryさんは、標準状態ではこんな感じの、粘液系パーティクル系プラグインですが
- パラメーターをアニメートしてやればそれなりの絵面になります。いい感じいい感じ。ここでのポイントは、溶岩の吹き上げの瞬間だけ、BirthRateとVerosityを高くしてやる事です。タイミングに合わせてProducerの角度や座標を変えれば噴火に表情が出るでしょう。
- その溶岩にマスクとグローを掛けて、ついでに火口からの溶岩流も加えます。
- 簡単でしょう?
合成と画面の揺らし
完成です。
- まあ、リアリティの面ではもっと粒子を細かくしたり蒸気にしたりしないといけないんですけど、今回はあくまで美術ベースということで。
- 一般的なAfterEffecterオペレータのレベルが分かんないので偉くつまんない事を大仰にしゃべってる気がすごくしますが、趣味オペレーター向けの溶岩Tipsになればいいかなと。
- ていうかayato@webさんみたいに一度Tips記事を書いてみたかったので実験も兼ねて今回の仕事をエントリーに纏めてみましたよ。
- (まだネタはあるので、)続くかも。
あそうだ。色々と立て込んでいたので申し遅れましたが、先月ウチでiMac買ったんですよ。BootCampでMac-Winデュアルブートを整えたんですが、After Effects7はMacでは使い物にならなかったですね。Mr.Mercuryなんか使うと速攻で落ちる。仕方ないからずっとWindowsで作業してたけど、Adobeは早くAEをintel Macに対応させてください。