小野マトペの業務日誌(アニメ制作してない篇)

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『逃亡者・木島丈一郎』があり得ないほどつまらなかった件。

またも風邪を引いて、10時ごろ起きてちょっと観たんですがね。一カット観ただけで画面作りが違うなあとは思ってたんだけども…、その後すぐに、この番組には本家のスタッフは誰一人関わっていないんじゃなかろうか、と思った。画面作りにせよストーリーにせよセリフ回しにせよギャグにせよ、そこには『TVドラマの悪い部分』しかなかった。とにかく寒い。『踊る〜』ていうのは、アニメ好きが作ったドラマだけあって、随所に画面に対する拘りとか抑制が働いてて、『TVドラマ的な嫌さ』がなかったのが面白かったのであって。この番組を作った連中は、ドラマで育った奴らだな、と思いました。
例えば、こんなシーン。

捜査本部で木島の話をする男、というシーンから海岸を歩く少年と木島を正面からロングで捉えたシーンへ転換。
木島「ぶえっくしょん(クシャミ)。うう〜。鼻水たれてる?」
少年「うん。あ、ティッシュ使う?」
木島「お、おう」
少年、ポケットをまさぐる。
少年「あれ?ないなあ。」
少年、リュックサックをおろしてひっくり返し、中身を砂浜にぶちまけてティッシュを探す。教科書とか色々なものが地面に散らばり、それに紛れてSDカード(重要アイテム)が出てくる。
少年「あ!SDカードだ!…なんでこんなところに!?」

何だこの会話は?と。ここ書いた演出家出て来い、と。
まあ、そんな感じですぐに部屋に帰ってねたんだけど。で、いつもならスルーして終わるようなこんな事を何故真夜中に書いてるかというと、はてなでの感想が概ね(大)好評だったからでありまして…。
追記:調べたら割とオリジナルスタッフでした。『踊る』助監督→監督、『交渉人』脚本→脚本等。なんでしょうかね。最初から最後まで観れば面白いんですかね。途中30分を切り取った評価は上の通りでしたが。