小野マトペの業務日誌(アニメ制作してない篇)

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『ギブリーズ episode2』『猫の恩返し』のDVDを借りる。

ono_matope2005-09-23

猫の恩返し / ギブリーズ episode2 [DVD]
ギブリーズがこんな気合の入った作品だったとは知らなかった!トゥーンシェーダーの使い方とか巧妙だし。ていうか手書きとの見分けがつかん。特にうつのみや理(電車のシーン)。背景CGも、アウトラインと照明マスクを使って、うまく絵っぽい階調を出してる。
それより何より惜しげもなく延々と続く大平晋也の1コマ打ち作画のダンスパートに興奮。参加してるとは知らなかったので、突然の変調に画面に釘付けになってしまった。ブレイクダンス部分は橋本晋治かな?*1…てか監督百瀬義行だったのか。なんかこの人も同時上映ばっかりだな。キューティーハニーと同時上映だったかのポータブル空港は何が良いのか全くわからなかったので、今作は意外(あ、アレは映画の振りして掛かってたけど、ただのPVだったのか。ならいいや。紛らわしいなあ)。雰囲気とか、一発ネタのストーリーで攻めるあたりはそれっぽいけど。
●『猫の恩返し』の方は意外に不思議の国のアリスなんだなと。

  • バロンがやってくるまでが早すぎる気もするけど。もっと引っ張るのが定石じゃないかと思うけど、尺も無かったのかね。そこら辺『オトナ帝国の逆襲』みたいな。
  • タイトルロゴの、平面的な構図が斬新なのか正攻法なのか分からないけど心地良かったり。
  • 行列シーンの猫が立って歩くモーション、説得力があるなあと感心したり。
  • 卓球シーンの『ヨーシヨシ!』とガッツポーズを取る芝居がやたら細かかったり(誰だろ。平松禎史?)。
  • 実は宮殿で次々に芸人が登場するあたりが映画として一番面白いシーンなのかもしれない。
  • 茶色い使いの猫の声(あしたま!の人)がまんが世界むかしばなしの宮城まり子みたいでノスタルジック。
  • 良くも悪くも佳作。各所でレビューを回ると、佳作評価と切り捨て評価に二分してる感じ。そして後者は大体ジブリ信者宮崎信者みたいだ。今までの絵と違うから駄目なんだってさ。けッ。

*1:ハズレ。他のダンスシーンより立体が保ってあって、ちょっとSPRIGGANの橋本カットっぽい足に見えたのでもしかしてと思ったけど、やっぱ流石にアレは大平か。