小野マトペの業務日誌(アニメ制作してない篇)

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ちょっと前の記事ですが。

野良犬の塒: 日本アニメ界で衝突する巨人たち
押井さんが好き勝手語るのは毎度の事だから良いんだけど。

また、3月に合衆国で新作の『スチームボーイ』が公開される大友については、
「彼の全部の映画にはテーマが一つしかない。それは“大人と子供の戦い”という、昔から日本にある“子供が社会や悪と戦う”というテーマ。大友の考えはかなり古い」

それテーマなのかなあ。…工事中止命令(観てません!)、ワールド・アパートメント・ホラー(同じく!)、AKIRA、大砲の街、スチームボーイ。前2作は除外として、後ろ3作は微妙に"子供と大人の戦い"ではない気がする。言えないことも無いけどさ。それを言うなら押井さんの方がよっぽどワンテーマだ。それが古いかどうかは知らないけど。

「僕は、宮さんは日本を壊してしまいたいと頭の中で考えていると思ってる。だけどあの人は、自分の世代がこのろくでもない社会を作ったということを知ってて、子供たちが将来を作っていくという希望を持ってる。それで、家族や子供が楽しむことができる映画を作ってる。それはあの人が本当に作りたいと思ってる、流血だらけの映画を作るまで変わらないだろうね」

「宮さんは『アニメーションは子供向けであるべき』といつも言ってるから、それはハッピーエンドであるべきなんだよ」と、宮崎作品のプロデューサーである鈴木(宮崎に関するインタヴューほぼすべてを扱う)は言う。

俺は、ハウルつまんないけど、老境に入った巨匠の今を観るための作品という意味では結構好きで、あのハッピーエンドも、ある意味発狂寸前なドラマツルギーと捉えれば面白い。ここら辺のコメントを交えるとまた見えてくるものも。
ところでハウルのラストシーンを思い出すに、思い出さずにはいられない名台詞。
「人は土を離れて生きてはいけないのよ。こんなお城で一人ぼっちで暮らすなんて滑稽だわ」(byラピュタ王女。極めてうろ覚え)あれから19年経ったんですね…。