小野マトペの業務日誌(アニメ制作してない篇)

はてなダイアリーの閉鎖をうけ、旧ブログ http://d.hatena.ne.jp/ono_matope/ から移行しました。続きは→ http://matope.hatenablog.com/

授賞式。

授賞式行ってきました。ちょっと長くなりすぎたんで日付変えようかとも思ったけど、このまま。スーツで行くか私服で行くか、規模が分からなかったので迷ったんだけど、スーツで行って正解でした。場所は市ヶ谷校舎ボアソナードタワーの最上階(26階)の天井の高いホール。ガラス越しに関東平野が一望できるロケーション。新宿タイムズスクエアが足元に!受賞者は多分80人くらいはいた感じで、かなり本格的でした。開式前にクラシックとか流れてたし。佳作のゴン太氏とロビーで合流。掲示されていた静止画部門の作品を眺める。確かに優勝無しだよね。というか、作品の中に鑑賞者を圧倒するパワーを注ぎ込むのって、静止画が一番難しい気がする。ことCGに限定するとね。CGって基本的に安っぽくなるし。
着席して式次第読むと、「受賞者スピーチ」の項が。あ、俺なんか喋んなきゃいけないの?何にも考えてねえよ。制作中の事とか覚えてねーし。考えなきゃ!とかテンパって、近くのスタッフに、動画優勝者は喋る事があるのか尋ねると、それはグランプリの人だけだと答えが。な〜んだ。良かった。なんも喋らなくて良かったんだ。…とそのとき私は安堵したのでした(伏線です)。式は滞りなく進行。講評の中で俺の作品にも少し触れられたけども、あんまり覚えてない。アニメと実写の合成技術を評価したとかなんとか。まあそこしか評価ポイントないけどさ。因みに配られた講評一覧による俺の講評は…

「平面男」は、作品全体として未熟さを感じさせるが、技術的に優れている。画面が暗すぎるという審査員の意見があった。しかしそれは映像制作上必要なものであったのだろう。テーマが暴力であることに問題があると指摘された。その通りである。問題を多く抱えていたが、期待を込める意味で入賞となったことを記しておきたい。

まあそんなトコでしょう。要するに本来佳作以上優秀賞以下なポジションだったんだろうな。しかしテーマが暴力…。全く気づかなんだ。まあ、確かにそうだ。しかし画面が暗いことの必然性を見抜かれるとは。審査員意外とやるなあ(失礼)。教授陣の審査の割に。授賞式ではグランプリ作品のみ上映された。千葉氏の『moon』。前見つけた作品より、実写人物をCG背景にクロマキー合成したり、技術的な挑戦がある分、引き込まれるような圧倒的な映像!…というような完成度ではなかったものの、グランプリには十二分の作品。学校のWebページにでも上げられるのだろうか。千葉氏と話したかったのだけれど、授賞式が終わったら仕事らしくすぐに帰ってしまって叶わず。
式後、別の場所に移って祝賀会。酒とか寿司とか出て、所謂立食パーチー。大学って不思議なところですよね。オフィシャルな場所でも普通に酒が出てくるって。まぁ、一年と言えども二十歳だからいいんだけどさッ!ゴン太氏と色々と話して、酒も大分回ってきた頃、突然マイクで「では、受賞者の方からコメントを…」(伏線の回収です)……いやあ、惨憺たるものでした。ところでサンタンって、惨憺と惨澹どっちだろ。
「え〜、すいません何にも考えてなかったんですけど…。え〜、あ〜、その〜、(中略(ていうか忘れた))あ、何言ってるか分かりませんね。こういう場を用意してもらいまして、え〜、どうも、アリガトウゴザイマス」(逃げるようにマイク返す)
…思い返すだにこの日ほどアドリブの利かない自分を恨んだ事はありませんよ。そんな俺を慰めてくれたゴン太氏「でもまあ、俺はスピーチあると思ってたよ。」…言ってくれよ!さらに宴は進み、遂に審判の時、作品上映が!(…これもう続き書きたくないんだけれども…)集まる注目、始まるフィルム。圭介登場…って暗い!めっさ暗い!結局、画面がほぼ真っ暗で何が映ってるか全く分からないまま、突然「ギニャー!」「俺はもっと好きだー!」「♪♪〜」……。フィルム終了。観客困惑。一瞬遅れて、とりあえずな拍手…。any holeにgo undergroundしたかったです。誇張ではなく立っていられなかった…。ああ…疲れた。