小野マトペの業務日誌(アニメ制作してない篇)

はてなダイアリーの閉鎖をうけ、旧ブログ http://d.hatena.ne.jp/ono_matope/ から移行しました。続きは→ http://matope.hatenablog.com/

撮影レポート

いやあ、たかが三分間の映像を撮るために16時間も掛かるとは思わんかった。
出演者の二人とも、深夜まで振り回してすまなんだす。
 
9/12 1100時。
俺の自宅に中高時代の友達、まる[主演/音楽]到着。
デイシーンの撮影のため、二人で歩いてロケ地の公衆電話に向かう。
以前ロケハンに行った時は直行した訳じゃないので分からなかったけれど、
歩いて行くと20分以上掛かってしまった。
現場着くまでにヘトヘトに。太陽も見る間に傾いていく。
おまけに小道具のガルガル君(旧姓ガリガリ君)も溶けまくってしまい、てんやわんや。
しかし俺の見込んだロケ地はやっぱりカッコよく、苦労した甲斐があったぜ!
 
このシーンでおれはガラの悪い男(不良その2)役で、アロハ着て出るんだけど、
装着を予定していたグラサンが、どのコンビニでも売っていないというハプニングが。
どうやらグラサン販売は夏季限定らしく、肉マンが並び始めた今の季節には置いていないらしい。
嗚呼、役作りでヒゲまで伸ばしてたのに、素顔を出さなくてはならないなんて…
恥ずかしすぎるぜ!
 
このシーン、俺もまるも出演するんだけど、当然カメラマンがいない。
(通常は俺がカントク/カメラ)なので例の三脚君にカメラを託す。
電話ボックスをロングで映すカットなどでは、バスが来ない時間を見計らって
バス停内に三脚君を設置し、アングルを調整して急いで撮影する。
バスが来てしまったら、もう一度やり直し。
そんな事をやっていたので、1時間を見込んでいたデイシーンの撮影に2時間半も掛かってしまったぜ!
 
9/12 1800時。
中高時代の友達、圭介[出演]到着。それに伴いナイトシーン撮影開始。
ナイトシーンはアクション主体なので、現場のアイディアを優先し、
あまりコンテを練ってなかったのだけれど、それが裏目に出る。
当初考えていた、「主人公が倒された後襟をつかんで起こされる」と云うシーン、
実際やってみると起き上がる動作がモッサリしてしまう事に気付いたため、
急遽「柱に押し付けられる」に変更する事になってしまった。
既に撮っていたまるの倒れ具合がかなり良かったので、没はカントク的に残念。
しかし圭介がおびえるシーンでは、演技のノリが良かったため、
そのまま逃げ出す芝居を入れて、存在感のあるシーンになった。やったぜ!

再び公衆電話に移動。
圭介の魅力全開で、敵役の面白くなる事なる事。
しかし、かなり急いで撮影したにも関わらず、この時点で終電を逃してしまう。
二人とも終電後も付き合ってくれる事に。アリガトウ!
 
9/13 2500時
最後、団地に戻って地下駐車場でのシーン撮影。
なかなかサイバーでシンメトリカルな駐車場で、ちょっとマトリックスみたいな場所だ。
おかげでいろいろな仕掛けを考え付く。
ラストカット、バッテリー切れと同時に全カット撮影終了。
もう数テイク取っておきたかったけど、コレでいいかも。
結局クランクアップは深夜3時過ぎで、みんなクタクタ。
皆様、大変おつかれ様でした。
賞取ったら飯おごるぜ!
 
撮影終了後
 
翌日仕事があった圭介をタクシーで送り、まると一緒にカラオケで夜明けを待とうとするも、
カラオケは閉まっていた。仕方なくバーミヤンで仮眠を取るも、30分ほどで追い出されてしまった。
(閉店時間より30分早いっちゅうねん。と)
なのでそこらへんをブラブラしながら、人生論創作論精神論諸々、イイ感じに不毛でアンニュイな議論を
繰り広げ、9時ごろ解散。俺は爆睡したぜ!