小野マトペの業務日誌(アニメ制作してない篇)

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宇宙戦争

試験がひと段落したので観てきた。さんざん「いいらしいよ」と人に薦めておいて自分は観てなかったので慌てて。本当は昨日観たかったんだけども、上映時間に間に合わず今日。
ええ。面白かったですよ。10時間ぐらい観ていたい。そんで、地球が1万人くらいを残してほぼ全滅するまでを漫然と眺めていたい。そういった心地よさがありました。
あと、ダコタ・ファニングの痛々しい絶叫とトライポッドの不気味な振動音が良かったです。…あれ?もしかして俺が心を掻き毟られたのは映像ではなくそのポイント?いや映像もそりゃもうエラいもんですが。ファーストコンタクトからフェリー辺りまでの状況的にも集団心理的にも極限な展開は、スピルバーグ911に真っ向から映像で挑んで勝利すらしていて身震いモノなのですが。
ただ、あの小屋の地下室での触覚との隠れんぼは…どうだろうか。ジュラシック・パークのあの厨房のシークエンスと全くつくりが一緒で、いつものスピルバーグぶりにちょっと辟易。なんというか。だってあのシーンって、ギャグじゃないですか。それまで神々しいまでの理不尽さで映画を支配してきたトライポッドが、ドタバタキャラに堕ちてしまった感が。まあいいけどね。
オチもまあ、事前に知ってたけど、あれはあれで理不尽でいいんじゃないでしょうかね。やるだけやって「はいもうお仕舞い。2時間やったからね。帰った帰った。」的な適当な風呂敷のしまい方も。暴力的で。
どうでもいいけど、気の狂ったオッサンが「歴史上侵略者が成功した試しは無い」ってのは露骨なジョークだなあ。そういうネタを挟んでこられると、ラストの「我々は地球に住む権利を認められたのだ」ってメッセージに対して穿った見方をしてしまう。「イヤイヤ君達侵略者だから」って。そういう意味で、天然の細菌よりも人口の汚染された空気で撃退された方が俺はよかったなあ。
あ、あとキチガイが最初に「思考を停止したら負けだ」と言うって伏線はいいね。トムがナチュラルフーズに「うぇ」ってなるとか。ピーナッツアレルギーは…関係ないか。ピーナッツアレルギーな俺としては非常に共感できたけど。アレって近くでフタ開けただけでツンとなるんだよな…。
噂のセーラームーンBGMは、ダコタがTVでザ・スポンジとか観つつチャンネル回すところで、多分0.3秒くらい映ったのがそれでは。
追記:そういえばコレさりげなくID4なのね。アメリカの独立記念日は宇宙人襲来率高すぎだな。