小野マトペの業務日誌(アニメ制作してない篇)

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弥次喜多

笑った笑った。投げっぱなしなメタ風ギャグとか、生と死にまつわる姿勢とか、ちょっとマインド・ゲーム的。映画館のところは夏エヴァを思い出さずにいられなかったけど、そういったことはどうでもいい感じですね。ふむ。コレがクドカンというモノか。大塚英志の論評でしか知らなかったから(それもどうよ。)、今回初めて。途中、どんどん真人間になっていく喜多さんに戸惑う弥次さん(って解釈でいいんだよな)が切なくていい感じ。拾えなかった流れを見るためにもう一回観たいなあ。原作も読んでみたい。
良くも悪くも脚本(家)の映画だなあと。主に良い意味だからいいんだけどさ。基本的に掛け合いとか筋書きとかギャグのディティールの積み重ねで進行するので、きちんと感情の部分は一本通ってるとは云え、なんだか物足りない感じも否めず。てかコレ、すごく舞台っぽい映画だった。「バーテンダー」と「エクスカリバー」のトコとか、ギャグがひっくり返って感動に転化する様とか。劇団☆新感線の舞台っぽい。ていうか普通に舞台の方観たかったな。クドカンの脚本で。
あと、芸能人ネタはオレには分かりづらい。会場の皆さん、新キャラが出てくる度に爆笑するんだけど、オレにはおぎやはぎぐらいしかわからんかった。
追記:とおもったらクドカンって舞台出身なのか。道理で。ていうか脚本家って大体そうなのかな。いいな。お話で人を惹きつけられる人って。尊敬。