デジスタ10min.シアター(再)
今日は瞬きをテーマに活動している鈴木康広さんの特集。瞬きと言うか、錯覚と映像についてのアーティストと言った方が正確かも。この人は、公園の回転遊具を回転させることで鉄筋のそれをスクリーンとし、昼間撮影した、子供たちが遊ぶ回転遊具の映像を投影する『遊具の透視法』が何度かデジスタで取り上げられていて知っていたのだけども、最新作『水の素質』が素晴らしかった。細い鉄線で作った攪拌器の様なオブジェを通してスクリーンに円や直線などの映像を投影すると、プロジェクター以外の視点からは、オブジェに複雑美麗な模様がマッピングされているように見える仕組。繊細で美しい。そして数学的。この攪拌器にしなやかな素材を採用して動的で不定形なオブジェにしても面白いかも。
だがそれより気になったのが『まばたき眼鏡』。視界をコマ落としする事で動きを自動的に分解してしまう眼鏡。…コレ、超便利そう。秒間フレームレートを30,24,15,12,10,8...と可変にすれば、視界全てが連続写真状態でアニメの動きの観察に役立つ予感。…作りてー!