小野マトペの業務日誌(アニメ制作してない篇)

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『痕跡、戦後美術における身体と思考』展。一人で。

いやあ、昼過ぎに起きて飯も食わずに行ったもので、到着した頃には自分の身体性を意識してしまって作品どころじゃなかったぜ。とりあえずイヴ・クラインはカッコよかった。でも、あの身体スタンプって、自分の身体じゃないのな。ちょっと残念。あのでかいキャンパスに血がほとばしってる奴も本物の血じゃないのな。獣の血を使うバリエーションもあるらしいけど。…解説を読む時間が無かったからだな。思っていたほど面白くなかったのは。何せ1時間しかなかったからなあ。何も観てないに等しい…。くそう。思っていたほどありがたくなかったというか、モニター越しに写真見てるほうが楽しいというか、実物を見てしまうと、実存感があるのは"当たり前"で、逆に作品内容が陳腐に感じられたのは、俺が想像していた作品趣旨が"誰かが行為をした痕跡がそこにあるという実感を創出する"であるのに対して、実際の趣旨は"作品から行為の痕跡以外のファクターを除く事で存在の実感を立ち現せる"であった(のか?)事へのギャップなのか。すいません何言ってるか分かりません。
痕跡と言うならば芸術に限らず全ての事柄が痕跡である訳で、それを事上げするっていうのは、そこに空気があるという素晴らしさを映画で表現するような、難しい事なのだろうな〜とは思った。
…駄目だ。やっぱ俺はアートは分からんですよ。ハア…orz。離れたところから脚立に照明を当てて、壁に出来る影の傍らに影の長さが書き込んである部屋なんかは分かりやすくて面白かった。